適職探しは自分探し 自分の得意が仕事に活きる◎

自問自答しているだけでは適職を探せない

誰でも自分に向いている仕事に就きたいと思うものです。でも、ほとんどの人は、理想の仕事を諦め、与えられた環境の下で選択可能な仕事を選びます。もっとも、適職が何であるか明確な答えを出す事は難しいでしょう。重要なポイントは、自分の好きな仕事が適職と一致するとは限らないという事です。自分の好みと才能は別だと言っても過言ではありません。たとえば、仕事の選択の基準として社会貢献を挙げる人が多いのですが、人のために直接役立つ仕事はやりがいがあるとしても、自分に合った仕事かどうかは別問題なのです。

子ども好きを自覚する人が、教育現場で実習してみて、自分が子ども好きだと思っていても、子どもを相手にするのが得意とは言えない事に気づくこともあります。逆に、あまりやりがいを感じられず、気が進まない業種でも、実際にやってみたら潜在的能力を発揮し、周囲から高い評価を得られる事も珍しくありません。したがって、適職について自問自答する事は大切ですが、頭の中でやりがいや好みについて考えるだけではあまり意味がないと言えるでしょう。

職場を見学したり、研修生として実際に様々な仕事に取り組んでから自問自答すると、納得のいく答えを出せます。実務体験やボランティアの機会を設けている企業は多く、学生がこうしたチャンスを生かして様々な経験を積めば、適職を見つけられるきっかけを掴めるでしょう。自問自答に終始せず、外へ出て自分の能力を発揮できる場所を探すよう努めなければなりません。